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彼女の屋敷には柔らかいベッドと妖怪の資料が、ふんだんに有るからだ。
「足利、足利! 何をしているのです。早く門を開けなさい」
送り狼から降り彼女は声を張上げると、それに答えるように屋敷の門が重々しい音を立てながら開く。
「申し訳ありません。今夜は帰らないと申していたので……」
屋敷の中に入るなり足利が麗香に頭を下げる。
「言い訳してる暇が有るなら食事の準備をして下さい」
「は!」
何故か笑顔を浮かべ嬉しそうに足利は走る。
「では食事が出来るまで、地図を見ながら作戦を練りましょう」
彼女に案内された部屋のソファーに景壱達は座り、送り狼はソファーの隣に座っている。
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