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「これです」
携帯電話を取り出し景壱は撮った地図の画像を見せる。
「画面が小さいねぇ。ちょっと拡大してよぉ」
恭治に言われ景壱は画面の一部拡大する。
すると大体の場所を理解した様に恭治達は頷く。
「なるほど、奴は駒谷岳(こまやだけ)に居るのか。ここから近いな」
「行くのは休んでからですよ。今は皆、疲れていますからね」
意気込む夜楽に釘を刺しながら麗香は景壱達の前に紅茶の入ったカップを置く。
「それで、どうします?」
「何も考えないで行けばいいんだよぉ。輪入道に仲間がいるとは思えないしねぇ」
自信満々に答える恭治に夜楽は苦笑いを浮かべる。
「言ってなかったか? 奴には百以上の手下が居ると……」
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