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思わず景壱は紅茶を口から吹きそうになる。
だが、冷静に考えれば夜楽と反りが合わない妖怪が居て、それらが輪入道に付き従っていたとしても、おかしくはないだろう。
「あ、夜楽も手下を連れて来れば良いんじゃ……」
「私の手下達は争いを好む者は居ない。それに出来るならば傷付けたくはない」
夜楽の気持ちも分からなくはない。だが、それ以外にどの方法が有るのか景壱には思い付かなかった。
「それだけ手下が居るならば逆に好都合では、ありませんか?」
「好都合?」
「私達が妖怪になって、手下の妖怪達に紛れてしまえばいいんですよ」
耳を疑い景壱は麗香の方に顔を向ける。表情を見る限り、どうやら、ふざけている訳ではないようだ。
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