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「へ?」
意図せず景壱は店長と、ほぼ同時に驚きの声を上げる。
「だから、雪童子だと言ったのです。別段、悪さをする訳ではないみたいですよ」
話してる間に麗香の手からモコちゃんが数匹、現れ雪童子の遊び相手になっている。
「ははは……。だ、だよなぁ。景壱が馬鹿な真似する訳ないよなあ」
誤魔化そうとしてか、豪快に店長は笑うと店の奥に隠れるように戻っていく。
「あ、そう言えば麗香さん。何で、この子、俺をお父さんて呼ぶんですか?」
暫く呆れた様な顔を景壱はしていたが思い出した様に麗香に尋ねる。
「去年の冬、雪だるまを作りませんでしたか? 恐らく、それが雪童子になったのではないでしょうか。極希ですが、そう言う事がある様ですよ」
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