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「キャシー…あなたにお礼のキスを送りたいくらいだわ」
ちょうどカンナがエティアのことをソファに座らせた所だったので、その言葉にぎょっとしている。
『あら、そんなことしたらキリナと五月中尉に怒られそうね』
笑いながら返すキャシーに、少しだけエティアも微笑んだ。
『ちょっと待ってね』
少しだけ間があり、次にエティアの耳に飛び込んできたのは男性の声だった。
『エティア、大丈夫か?全く、ふざけた放送しやがる!俺たちはお前やグレイスが悪いなんて思ってないからな。下を向くな。真っ直ぐ前を向けよ』
キリナの励ましに、エティアが虚勢を張る。
「私がうじうじ泣いてるとでも?そんなわけ無いじゃない」
『そうだな。…俺はお前たちの別れを間近で見ていたから、二人がただのアーティストとマネージャーって関係じゃないっていうのを分かってるつもりだ。だから、お前の言い分はしっかり奴らに伝えて、派手にやってやろう。キャシーが上手くやってくれるからな』
キリナの言葉に、隣でキャシーが私に丸投げ?と文句を言っている。
『それと、そろそろお前の携帯にメール届いてるんじゃないか?電話じゃこっちの話が出来なくなるから、メールにしろって話しておいた』
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