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――暗い天井だ、月明かりすらも射し込まない。
この世界には、後何人が生き残ったのか。
定かでは無い。
この、場所は何処なのか。早く仲間と合流しなければ、いや私は死んだのだろうか。
分からない。
覚えているのは、ケータイからあるアプリをダウンロードした瞬間だけ。
突然、急激な眠気に襲われ。気が付けば闇の中に居た、しかし他のプレイヤーは無事なのか。
とりあえず明かりを探そう、歩けば何か分かるかも知れないし。
「あっ、あれは。誰か倒れてる!」
起こした方が良いのか、だが万が一敵だったら……。
こんな時に、うだうだ言って何かいられない。
「うぅっ……」
「あの、大丈夫ですか?」
とりあえず話し掛けてみる、返事が無い。ただの屍のようだ、よし無視しょう。
「いや、生きてるから。と言うか何処だ?」
「あっ、目が覚めた。大丈夫?」
其所で、ふと不思議に思った。
(あれっ、何で人の姿は見えるんだろう?)
此処は暗闇のはず、明らかに妙だった。
「おーい、大丈夫か?」
「えっ、うん。本当にびっくりだよ、まさかゲームの世界に入っちゃうなんて」
やや苦笑気味に私は笑う。
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