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 目が覚めると、医務室だった。進駐官養成高校の医務室は公立の総合病院並みに本格的なもので、医療機器や手術室は最新式だった。静かにエアコンの音がきこえる。 ベッドで目を開くと、白いクロス張りの天井と、3組1班の全員の顔が見えた。 「あれ、ぼくはどうしてたんだ? 確かシャワー室にいたはずだけど」  ジョージが眉(まゆ)をひそめていった。 「ぼくがちょうどタツオが倒れるところに居あわせたんだ。ほんとにびっくりしたよ。シャワーに打たれていたと思ったら、突然水煙があがって、ブースのなかが真っ白になった。タツオが爆発でもしたように見えた」  タツオは寝たまま首をあげようとした。ひどい筋肉痛で、枕から後頭部を離すのが精いっぱいだ。 「……痛った、たた!」  クニがスポーツドリンクのボトルを手渡してくれた。腕もひどい筋肉痛だ。ひと口飲むと蜂蜜のように甘かった。舌がおかしいのだろうか。一気に半分ほど空けてしまう。 
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