rule 5

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 「なんで見えないかって、それは履いてないからです」  「えっ……」  まさかの答えに絶句した。履いてないって、つまり、その……。  「変態は高丘さんじゃないですか!もう早く帰ってください!」  「ちょっと待ってよ、冗談だってば!履いてないなんて、あり得ないでしょ!」  大騒ぎしている私の隣に立ち、新しく出されたみかんチューハイの缶を手渡してきた。  「今日は超浅履きの迷彩柄。色はピンク。これでいい?」  「別に答えていただかなくて結構です!」  彼に大笑いされて熱くなった頬を両手で隠し、勢いよく彼から視線をそらして俯いた。超浅履きだろうと迷彩柄だろうと、そんなことが知りたかったのではなく、単純に不思議だったのだ。  ただ、聞く相手が間違っていた。せめて男性下着に知識のありそうな愛名ちゃんに、週明けにでも聞けばよかったと後悔した。
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