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「ちゃんとケリつけましょうよ。山下さんがなんて言おうと会って、言いたいこと言ってやらないと」
「そうだね」
「先輩、失恋したのになんか温度低いですね」
「ショック過ぎるのと、失恋準備期間みたいなのがあったからかな。結婚はびっくりしたけど、こうなることは予感してたもの」
それから、愛名ちゃんと一頻り恋の話をして、酔いが回ってきた頃に彼女が先に潰れ、煙草もちょうど無くなって店を出た。
彼女の家は、私より会社に近い。タクシーで帰宅する時の通り道ではないけれどルートを変え、玄関先まで送り届けて自宅へと向かった。
タクシーのラジオから流れてくるのは、純弥さんが好んで車で聞いていた曲だ。そして、こんな時に限って流れてくるのは、何か意味があるのだろうかと考えてしまう。
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