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「っていうか、凛子さんって俺を好かなかった割に、仲良くしてくれてるよね」
「それは、高丘さんが強引に心のドアをこじ開けてきたからでしょ」
実際に玄関のドアを勝手に開けて、人のプライベートに上がり込んだのだから間違ってはいない。
「ちなみに聞くけど、俺のどこが嫌い?今後の参考にするから教えて」
「人によって感じ方は違うから参考になんてならないと思うけど。それに、私と高丘さんが隣人の時点で、ちょっと特殊じゃない」
「そうだけどさ。やっぱり、自分勝手なB型な感じが嫌いだったりする?凛子さんって血液型気にするでしょ?前に部屋で血液型の本があるの見つけたからさ」
彼のこういうところが苦手だと言いたいけれど、本人は悪気なく話しているのだから、言ったところで平行線を辿ることになりそうだ。
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