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「あぁーもうっ!!」
出勤の身支度をするまで一緒に眠っていたベッドに座り、枕に突っ伏して脚をバタつかせ、込み上げる想いに悶える。
ふと高丘さんが眠っていた側に寄ると、彼の香りが残っていて胸がときめくような感覚に再び脚を大きく動かした。
抑えていた彼への想いが爆発したせいで、部屋中が幸せで満たされていく。
どうしても思い出すのは彼との昨夜のことや言われた言葉たちで……何度も枕を抱きしめては、何往復もベッドの上を転がる。
さっきだってそうだ。まるで新婚さんみたいで思わず頬が綻んでしまったけれど、それを彼に見られたくないという気持ちは消え失せ、自然と素直さが引き出されてしまった。
でも、これでいい。格好つけなくても隣にいられる心地よさと、年下男子の可愛さに癒されるのだから、このままがいい。
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