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◇◇◇
「いいですね、リア充街道まっしぐらじゃないですか」
「んーまぁ、そうなるのかな」
「私、高丘さんとつき合わなくてよかったです」
「どうして?」
「誕生日でもないのに、明らかに値の張るものをプレゼントされると引いちゃうんです。その時点できっと冷めそうなので」
「そっか、愛名ちゃんはそういうところドライだもんね」
午後から出勤した私を見て、やはり彼女にはすぐに気付かれた。隠しても見抜くその観察力には脱帽だ。
「椿、おはよう」
「お疲れ様です、梶本さん」
ランチ帰りと思われる梶本さんが、書類とパソコンを小脇に抱えて立ち寄ってくれた。
「何かすごく浮かれた顔してるけど、仕事はちゃんとしろよ?」
「言われなくても大丈夫です」
「全く、お前のそういう反応は変わらんな」
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