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「ヘラ。」
「はい。」
純白の衣装を身に纏った、気の強そうな女性が出てきた。
女王のような風格を持った、堂々たる女性だ。
爪の先から頭まで尖っているような雰囲気を持つ。
「始めまして、アデレイド・美月。私はヘラ、ゼウスの妻よ。」
「...。」
柔らかに口を緩めているが、どこかよそよそしい。
アデレイドをよく思ってないのが伝わってくる。
神経がチリリと軋む。
頭が締め付けられているようだ。
『どうした!?』
『...ド!どうし...』
アフロディーテの声を聞きながら意識を吸い込まれるように閉ざした。
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