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黄金の馬車に乗ったジェイスが頭上から話し掛けてきた。
血統の良さそうな白馬に、金細工。
王子様のようだ。
見とれてしまう。
「気分はどうだ?」
「まだ頭がずきずきするけど、平気。」
「そうか...よかった。」
安心したように息を漏らした。
「...行かなければならない。ではな。」
「うん。」
本当は行ってほしくない、心細い。
ガチャ...
誰かがノックもなしに入ってきた。
ヘラだ。
「起きたのであろう?行くぞ」
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