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いっやぁ、今日もあっついねぇ!と、すぐ傍で買った冷たい缶ジュースをグビグビ豪快に飲む少女。
半分ほどまで飲んだところで、プファッ!堪らん…!!冷たいのが体に染みる!などとオッサンじみた発言をする少女の横。
物凄く白けた表情で、どっかに行ってやろうかオーラを醸し出している少年。
女の子とは思えないオッサンが言っているようにしか聞こえない台詞を横で聞いて。
???「…帰る」
ボソッと小声で不満ながら帰ろうとする少年の腕を素早く捕まえた。
???「もう!冷たいジュースあるんだからあんたも飲みなさいよ」
???「…家で飲む方が良いんだけど。何で公園」
???「そりゃ、此処に自販機あるから!」
???「そんなキリッとした顔されても…」
背後の自動販売機を指差し、飲みたいと思ったら自販機で買う!家まで待てない!と言う少女に対して、家はすぐ其処でしょと反論する。
なんたって目と鼻の先にすぐ家があるのだ。
とっとと入って冷蔵庫から飲み物を出して飲めばいい。
???「外で飲むっていうのもまた格別で良いでしょ」
???「僕は家で飲む」
今度こそ中に入るからな。早く飲みなよなんて、踵を返しながら背後にいる彼女にため息を交えつつ、返して来ない返事を聞くこともせずにスタスタ歩く。
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