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???「で、なーにやっているのかな~?」
???「!!」
背後からの物凄い黒いオーラがビシビシ当たって来る。
機械のようにゆっくり振り向けば、怒り剥き出しの二十代と見られる女性が仁王立ちしている。
ヒッ!と小さく悲鳴を上げて、慌てて逃げる。
???「待たんか、このサボリ魔!」
ドアに向かおうとノブを握るも虚しく、女性に両肩を捕まれた。
???「……」
???「此処で正座しなさい。放課後まで説教をしてあげる!」
???「ゲッ…!」
一時間以上も長々と説教なんて嫌だ!!と不満を見せれば、強く頬をつねられた。
涙目で頬を触る。
教師のやることかよと口にはしないが、心中で突っ込みを入れる。
だってまた言えば、何されるか分からない。
説教を受けている間は、右から左へ流し聞いているフリをして大人しく聞いています風を装った。
しかし、それは見抜かれていて、教室に場所を移されそこで原稿用紙五枚の反省文を書かされたのは言うまでもない。
やっと解放されたのは十八時を大分過ぎた時間だった。
???「嫌な一日だった~……」
前屈みでダランと机に突っ伏す。
何とか頑張ったが、外は夜になろうとしている。
夏の日照時間は長いが、これが冬だったら十八時は既に真っ暗の状態だっただろう。
鞄に物を詰め込み、急いで帰路に着いた。
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