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土日を挟んだ次の月曜日。
また今日もサボリをすれば、あの教師がやって来る。
何だか憂鬱になって来た。
登校拒否してやろうか。
そんなことを思っていたが、行かないわけにはいかない。
それは。
???「また今日もサボるの?」
教室に着いて、机に座った同時に一人の女子が近付いて来た。
自分がいるこのクラスの中では可愛いと言われる女子で、笑顔で話し掛けられるとバック全体に小さな可愛らしい花が咲き乱れるというマンガのヒロインが飛び出して来たかのような。
今まさにその女子が笑顔を向けている。
これがドキドキしないわけがない。
が、赤くなった顔を見られるのは非常に恥ずかしい。
ぎこちなく返事すれば、
???「でもそしたら、今日も先生にお説教されるね」
クスクスと笑われ、別の意味で顔が赤くなった。
よくサボっては教師からの説教を受けて、放課後は反省文を書かされているのだ。
しかも一枚書くだけでも結構時間が掛かるもの。
五枚となれば倍以上。
何度も何度も紙に書くとなると何書けば良いのやら。
授業なんか面倒くさいというのに。
説教と反省文が加われば余計に面倒くさい。
あの教師がいなくなればいいんだが。
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