コンビニでのお話/柴沢視点

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コンビニでのお話/柴沢視点

俺の家からすぐのコンビニ。徒歩圏内にコンビニがあるのは本当に助かるもので、この店は良く利用している。幸太郎がどうしても行きたいというので、仕方なく俺もついてきた。 「あー寒ィ!店内あったけー」 店内に入るや否や、回りの人に気を使う様子もなく、幸太郎が幸せそうな声を上げた。 明るい店内。煌々と光るLEDの照明。省エネの為に付け替える店舗が増えて、この店舗も例外ではないらしい。 「幸せそうで何よりだな」 俺は思ったことをそのまま口にすると、とりあえずオレンジ色の籠を手に取った。 本当に外は寒かった。 この冬一番の寒波らしい。 幸太郎の着ているふさふさとした固めの茶色いファーの付いたコート、暖かそうで良いなと思うが、色が好みじゃない。 「あー腹減ったー、何買おうかな」 幸太郎は思ったことは大概すぐに口に出す。 ああ、ほら。そうしてまた犬みたいに尻尾振って、嬉しそうに物色を始めるんだ。 本当に幸太郎は大型犬。 リードをつけていないから、他人に噛みつかないように散歩の時は注意しないと。 さて、俺も何か買おう。
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