22596人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっと、宇佐美くん……」
「ん?」
「今日、飲み会は? 大学のお友達と会うんじゃ……」
「ああ。今日はね、中止になった。
肝心の増田(ますだ)から体調崩したって連絡来てさ。延期。
夏風邪だって。
けっこう熱が高いらしくて、しんどそうだった」
宇佐美くんはにっこり笑って、わたしの髪をごしごし拭き始めた。
「それよりどうしたの、なんでそんなに急いで帰ってきた?」
そう問われ、わたしはハッと口元を押さえた。
最初のコメントを投稿しよう!