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***** 鈍い眠気から這い出すように、重い瞼を押し上げる。 目をしょぼつかせながら頭を巡らせると、 目に入った壁掛け時計の針は薄暗がりの中で午前3時過ぎを差していた。 身体には、まだ甘い感覚が残っている。 鈍くて、気だるくて、暖かな余韻。 薄いカーテンの向こうがやけに明るい気がして、ベッドのスプリングを軋ませながら体を起こす。
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