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タオルケットを引き上げ、裸の胸を隠してからカーテンを引くと、
空からは雨の気配が消え去り、青白い月がこちらを見下ろしているのが見えた。
嵐が雲を巻き込んで運び去ったようで、いつになく星が多いように感じる。
ガラス越しの夜空をぼんやり見上げていると、隣に眠る宇佐美くんが微かに身動きした。
起きたのかと思って顔を覗きこんだけれど、
彼はむき出しになった肩を眩しいほどの月明かりに照らされ、
ぐっすり眠り込んでいた。
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