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「……宇佐美くん」 聞こえるか聞こえないかの小さな声で、囁いてみる。 眠り込んだ彼の耳には何も届かないようだった。 もう一度呼びかける代わりに、そっと手のひらを宇佐美くんの頭に乗せる。 少しクセのある柔らかな髪を撫でると、込み上げる愛おしさに胸が苦しくなった。
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