-6-

13/17
前へ
/1353ページ
次へ
――行かないでほしい。 応援したいだなんて言っておいて、わたしは矛盾している。 それでも、どうしようもないほど、どちらもわたしの本心だ。 彼は戻ってくるだろうか。 広い世界に触れ、二年もの月日を経て、夢を現実のものにした時。 宇佐美くんはあの狭い部屋を、傷を癒やし合うだけのわたしとの毎日を、思い出してくれるだろうか。
/1353ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22600人が本棚に入れています
本棚に追加