第4話

続き

　
　そして、一通り話し終えた。

　どんな反応が返ってくるかと、心の中で身構えてたけど、楓の反応は意外なものだった。

「中原って、そんな奴だったかな」

「楓、前にもそんな事を言ってたよね」

「うん、だって、そんな奴じゃなかったから」

「あれかな、元カノとの失恋で性格が変わっちゃったとか」

「それは、そうかも……」

　楓は認めたけど、束縛や自己中な性格は、勇人が持ってる元々の性格な気がしてならない。

　たぶんそれは、付き合った人にしか感じられないものか。そうじゃなかったら勇人が、彼女にしか見せない性格なのかも。

　男女問わず、そういう人っているし。

　ただ、それを確かめる方法は、勇人の元カノに話しを聞くしか無い気がする。

　そんな事よりも、私としては勇人との関係をどうするか考えたい。それを確かめても、私の気持ちは変わらないから。

　そう、私の気持ちは冷めてる。