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―生徒会室―
あたしはドアを開けた。
そこには背中を向けた葵がいた。
柚「葵!!」
葵「やっと来たか。思ってたよりも早く来たな。」
あたしの呼び掛けに葵が言った。
相変わらずぶっきらぼうな言い方だ……。
あたしは葵に聞いた。
柚「何で今日呼んだの?別に仕事とか無いじゃん。」
葵「あのな今日お前を呼んだのはな、その……。」
葵の口数が減っていく。どうしたんだろう……。
葵「実は俺、しばらく休学することにした。」
柚「えっ!?」
何で急に……。
あたしは葵に聞いたみた。
葵「ちょっと家の事情でさ、1年もかかんねーよ。何ポカーンとしてんだ?いつものお前らしくねーな。」
そう言って葵はあたしの背中を軽く叩いた。
柚「家の事情じゃ仕方ないよな。あたし待ってるよ。」
その後あたしに言った。
葵「戻って来たらお前に言いたいことあるから覚えとけよ。」
柚「うん。」
葵「俺先出るわ。新聞部に見つかると厄介だしな。」
そう言って葵は先に生徒会室をでていった。
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