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―廊下―
カシャッ
柚「!!」
突然シャッターを切る音がしてあたしは、
シャッターの音がした先をおもいっきり睨み付けた。
その先には、凍りついた表情をした新聞部部長 徳田ネロがいた。
柚「やっぱりお前か…何撮った?」
あたしは脅すように尋問した。
徳田は、
徳「あ、え、えっと……廊下からの景色を……。」
徳田はビビりながら答えた。
柚「嘘つけ。今確実にあたしを撮ったろ?」
ガンッ!!
あたしは真顔で壁をおもいっきり蹴った。
徳「ひいぃっ!!どうかお許しを……!」
柚「じゃあ、そのネガこっちに渡せ。」
あたしがそう言うと、徳田の顔が更にひきつった。
徳「えっ……でもこれは……。」
徳田はオドオドしながら言った。
柚「いいから早く。痛い目に遭いたいのか?(黒笑)」
あたしが笑顔でそう言うと徳田は慌てて言った。
徳「申し訳ありませんでした!!!」
徳田はすかさず土下座をしてカメラのネガをあたしに渡すと急いで逃げていった。
柚「まったく……。」
あたしがつぶやいていると、
聖「また新聞部イジメてたのか?」
聖也があたしに言った。
柚「別にイジメてなんかないよ。 ただ……。」
聖「ただ、何?」
聖也があたしに聞いてくる。
柚「ただ脅してやっただけ。」
あたしは目をそらしながら言った。
聖「ちゃっかりイジメてるじゃねーか。」
柚「まー当たってるけど。どうしたの?」
あたしは聖也に聞いた。
聖「葵見なかったか?携帯繋がんなくてさ。」
柚「わかんない。さっき生徒会室出ていったから。」
聖「わかった。他のとこ捜してみるわ。」
そう言って聖也はどっかに行ってしまった。
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