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「……クッ!?」
ここは?わっちは死んだはずだぞ?
……む?……わっち…?
気が付くとどこかの洞窟で戸惑ったが、一人称の変化に気付き更に疑問に思う
……何かのいたずらかの?また中途半端な癖付けな事よの。似非じじいと言われそうじゃ。…それに…………何故に振袖?幾らわっちが壊れてると言っても変態に成る気は毛頭無いぞ?
ちょっと動かしてみて気付いたが服装が振袖に成っていた
男の娘ならともかく普通はただの変態にしか見えないと言う常識ぐらいは流石に有る
……まさかの……。
ある可能性が浮かんだ為、あちこち調べてみた
調べた結果……
黒かった髪が長い銀髪に成り、人間の耳の代わりに獣の耳と尻尾が生えており、男の物が無くなって代わりに小さめの膨らみができていた
……いたずらにも程が有るじゃろ……。転性に獣人化とはの……。
呆れてた
嘆く気も毛頭無いらしい
……まぁ良い。このぐらい些細な事じゃ。どうせ、男の威厳なぞ元より無かったしの。
一番の問題は何故自殺したのに生きてるかって事よの。大方検討は付くが……。
ため息を吐く
検討は付くが、信じたくは無かった
世界はまだ生きろと言うのか……。楽にさせぬと言うのか……。この壊れた存在に……。酷い物じゃな……。
生きるのに疲れて自殺したのにまだ生きろと言われた様な物だ
今の彼女には辛い現実だった……
哀の感情も少しは残っていた様だ
暫く黄昏ていた
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