新たな生

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「……グスッ……」 久し振りに泣いたの……。何年ぶりだか……。わっちにも感情が残っておったか……。理解できぬと思っていたが……。 幾らか立ち直ったのか、放心状態から戻り涙を拭う ……そろそろ動くかの。いつまでも嘆いてるだけではいかぬし…。つか、そんなじめじめした生活は御免じゃ。鬱王に成る気は無い。 む?……何じゃ? 立ち上がろうとすると、側に薄い四角い白い物を見付けた 拾ってみると封筒だった ……手紙?いや、書き置きと言った方が良いかの? 開けてみると折封された紙が入っていた どっちかと言うと書き置きに見える ……封筒に入れるのなら折封は必要無か。時代に付いてこうと無理したのかの? 折封は普通は包紙と一緒に折っただけの物 かなり古い物で普段から使う物では無く、相手は自分と同じく時代に付いて行けない者だろうと推測した とりあえず出して広げて読む
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