第1節 博士のスタンガン

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都会から少し離れた、ちょっと錆れた町に、この小さな研究開発所は存在している。 えっ?突然語りだした、 お前は誰なんだ!って? そんなに急かさなくても、今、名乗る所でしたのに。 僕は、田中、田中誠一郎 (せいいちろう) 研究所で、アルバイトをさせて頂いている。 研究所では、『助手』という肩書き。 とはいっても、ここの所長、博士と僕の二人しか居ないので、助手になるのが必然だったと言える。 えっ?その博士はどこにいるんだ?って。 博士ならもうすぐ戻って来る筈、買い物ついでに、昼御飯を買ってくると言っていた。 ほら、帰って来たみたいだ。ドタバタと足音がする。
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