決戦

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賢者「……勇者様、戦士殿」 賢者「あの魔物は、どうやら魔法使いタイプのようです」 賢者「【東の村】で練った作戦通り、集中攻撃の陣形を敷きましょう」 **『最後はお前か』 **『……ほう。これは興味深い』 **『一行の参謀でありながら、魔物に勝るとも劣らぬ、あさましい行為を犯している』 **『ただ己の愛欲のために、罪なき人間を消すとはな』 勇者「えっ?」 戦士「……」 賢者「曲解を招く言い方だ。私はこれまで、人を殺めたことなど一度もない」 **『さて。時によっては、ただ殺めるよりも下卑た手段やもしれぬぞ』 **『哀れなるは勇者よ。真の本懐を、斯様な形で閉ざされるとは――』 賢者は メラミを となえた! **には きかなかった! ▼ 賢者「黙れ」
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