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“慧”という偽名を使い、長きに渡り笑美の事を騙し続けていた俺。
今の彼女は、本当の俺を知っている。
それでも笑美は、一度関係をリセットした上で、再び俺に寄り添おうとしてくれていた。
でも……。
「やっぱり、何も変わらなかったんだね……。」
何も変わらない。
笑美の口から零れたその言葉が意味するものは……。
「雄哉はただ、私とセフレ関係を続けたかっただけ。
本名を知って呼び名が変わったって、結局はあの頃と同じなんだよ!」
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