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ラブホテルのエントランスホール。
そこに現れたこの女の一言で、笑美の顔色がどんどん青褪めていく。
「どうして……?」
笑美の発する言葉は、きっと俺に向けられたものだと思っていた。
しかし、彼女の視線は、俺ではない別の男の方へと向いている。
「……ッ――――――」
俺の腕を擦り抜け、自動ドアの前に立つ2人の脇を逃げるように横切った笑美。
視線を伏せながら外へと飛び出し、そのままどこかへ向かい走っていく。
「まっ……待てっ!!」
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