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素直になりたい。
だけど臆病な俺は、こんな形でしか彼女に触れる事ができなかった。
「んっ……ふぅんっ……――――――」
まさか、彼女が乗ってくるとは思わなかったから。
正直、この後どうしたらいいのかがわからない。
ホテルのエントランスホール。
いつ他のカップルがきてもおかしくない場所なのに。
―――もう、我慢できない……!!
まだ入室する部屋も決めていない。
だけど、この手は笑美を求め、この温もりを離したくないと切に願っていた。
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