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きっと、部屋に入ればストッパーが利かなくなる。
それはきっと、笑美も同じ……――――――
「離して……。」
耳を疑った。
一瞬離れた唇の隙間。
そこから聞こえた声は、確実に俺を拒否していた。
「あ……ああん……?」
思わず、壁に押し付けていた笑美の体から離れる。
彼女は怪訝そうな眼差しで俺を睨み、綺麗なその顔には嫌悪の色を顕わにしていた。
「もう……止めようよ。」
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