誤解という名の罪と罰

3/17

68人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
きっと、部屋に入ればストッパーが利かなくなる。 それはきっと、笑美も同じ……―――――― 「離して……。」 耳を疑った。 一瞬離れた唇の隙間。 そこから聞こえた声は、確実に俺を拒否していた。 「あ……ああん……?」 思わず、壁に押し付けていた笑美の体から離れる。 彼女は怪訝そうな眼差しで俺を睨み、綺麗なその顔には嫌悪の色を顕わにしていた。 「もう……止めようよ。」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加