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それでも自分の着てきた服は
見当たらなくて、
柔軟剤の香りのするバスローブを
身にまとうしかなかった。
ベッドの中でじっとしていても、
「お前、頷いたくせに来ないのか」
と怒り出す拓海さんしか
想像できなかったし。
柔軟剤の香りがすることの
意味まで考えちゃって、
ほんと胸が悪くなるんだけど。
とりあえず、
こういう事態になってしまった
収集くらい、自分でつけなくちゃ。
寝室を出るとふわわと
いい匂いがしてきて、
ゴクンと息を呑んでしまう。
初めて来た部屋だけど、
匂いを辿った場所に
拓海さんはいるのだろう。
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