求める、応える

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  フラフラと廊下を進み、 半開きになって光が漏れている ドアをそっと開けた。 フローリングの部屋には やわらかそうなラグ。 その真ん中に大きなソファーと、 ガラステーブル。 そして大きな液晶テレビと スピーカーしか見当たらない、 大きく開けた部屋。 一面ガラス張りの窓の向こうに、 部屋と同じくらいのテラスが見えた。 その向こうには夜空が広がっていて、 なるほど正しく 芸能人の部屋だなぁと思ってしまう。 「来たか。志緒、こっち」 拓海さんはそのソファーに身を預け、 何やらスマフォをいじっていた。 ソファーと言っても、 テーブルの片側にしかない。 こっちと言うからには 隣に来いってことなんだろう。 .
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