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この集団全員が気分よくなったというのに、話題をあげた本人がお得意のアレをした。
たんじ「まあ、涼香さんは今年で卒業なんだけどなー」
たんじお得意の「空気よめない」。
みごとにさっきまでのほんわかムードに亀裂が走った。
全員「・・・・・・・・」
集団全員がいっせいに黙る。りんごのうれしそうな雰囲気も消えていた。たんじのたちが悪いのは間違いなく現実的な言葉だから反論やからかうことができないのだ。
たんじ「あり?みんなどーしたん?」
ちなみに本人は自覚はない。姉さんはその言葉でちょっと寂しそうな顔をしてた。後ろを歩いてたりんごがすっとたんじの横に行く。
りんご「ふん!」
たんじ「あだっ!!」
何をするかと思ったらたんじのすねを蹴っていた。しかも革靴で。
涙目のたんじがアキラの後ろに隠れる。
たんじ「つ~~~・・なんだよ!!ほんとのことだろ!!」
間違ってない。間違ってないんだが、りんごが蹴るのもよくわかる。
結「そっか・・・すぅ姉もう卒業か(ぼそ)」
涼香「ん?」
たんじ「ん?」
りんご「ん?」
結「ん?」
本音がつい言葉としてでてしまった。自分でも今の発言はまずいと思って、周りをみるとみんながニヤニヤしてこっちを見てた。
りんご「ほんと結はシスコンだね」
アキラ「まったくだ」
ほほえましい目でみんなが俺をみる。
結「やめろ!そんな慈愛の目で俺をみるな!」
とても恥ずかしかった。まさかこんな風に突っ込まれるとは、大失敗だ。
たんじ「よっ!シスコン!」
ポンっと肩に手をおかれる。
結「お前の目は死んだままなんだな」
たんじ「うわーーーん!!アキラーー!!」
またアキラの背中に帰っていく。
涼香「やれやれ。まったく」
姉さんはうれしそうに俺の頭をなでてきた。
結「ちょっと、すぅ姉!」
いつもよりなでなでがやさしかった。
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