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会長の話で華乃が壇に立つ。
華乃「おはようございます。みなさん」
マイクを通して、澄んだ声が体育会に伝わる。壇をあがるときに見えたすらっとした足でテンションが高い男子はさらにヒートアップしてた。
華乃「私たちは去年………。…、……………。」
華乃がしゃべるにつれ、男たちは顔が緩んでく。特に一年生は彼女の毒舌っぷりをしらないから尚更ゆるむ。
結(ははは…ことしは何人振られんのかな)
などと考えてると、華乃の話は終わってた。なんというか、俺の知り合いって猫被ってるやつ多いな。
司会の進行で式は学園長の話になる。
じいさんは壇上にあがると置いてあるマイクをどかす。昔、第一声でマイクを破壊したことがあるのだ。
仁「おはよう!!諸君!」
一言で周りの間の抜けた空気が引き締まる。一年生たちも憧れの先輩を見てる顔とはまるっきり違うものになる。
仁「ためになる話やそういう話は会長にいってもらったからな。わしは簡潔にいおう!」
先ほどの会長の話は5分はかかった。その5分でファンになった生徒のかずも多い。
でもじいさんこと学園長は、
仁「自分で考え、自分で進め!」
たった二言。これだで人を虜にする。発言は教育者としてどうかとは思うけど、心に響く言葉ではある。
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