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20分くらいで式は終わった。あとは帰りのホームルームだけなのだが、どんだけ待っても先生が来ない。
アキラ「おせーな。鉄男(てつお)」
鉄男は俺らの担任鉄同(てつとう)久男(ひさお)。去年も俺らの担任だったが、今年も同じということが朝のホームルームでわかった。朝のホームルームには遅刻しなかったというのに今は20分も遅れてる。
結「だからってなんで俺のところに集まる」
たんじ「いーじゃん、どうせ当分来ねぇよ」
そういってたんじは雑誌のグラビア部分を開く。どうやら今回の特集は巨乳ものらしい。
たんじ「あー、俺もこの谷間に顔うずめたいな~」
結「きめぇ」
アキラ「キモいな」
周りの女子たちのたんじを見る目がとても怖い。
こそこそとキモいとの発言が聞こえてくる。
たんじ「あの夢とロマンが溢れる神秘のどこがキモい!」
結「いや、おまえがだよ」
たんじ「なんだと!?」
結「つかお前ロリコンじゃなかったか?」
たんじ「あっ!ばか野郎!公衆の場で何てこと言いやがる!」
平然と胸の谷間の話をしてたやつにいわれたくはない。
アキラ「そーいや、この前は熟女もいいなっていってたな」
たんじ「いや、あれは、気の迷いといいますか…ね?」
結「結局なんでもいいんだな」
たんじの株がどんどんさがってく。
たんじ「うるせー!というか、結は涼香さんで妄想してんだろ!」
なぜかこっちに矛先が向いてきた。
結「いやいやいや、姉で妄想はしないだろ」
アキラ「お前らは朝からげんこつもらってたしな」
たんじがその言葉でなにか思い出してた。
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