4月8日 私立浜丘学園始業式-1

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20分くらいで式は終わった。あとは帰りのホームルームだけなのだが、どんだけ待っても先生が来ない。 アキラ「おせーな。鉄男(てつお)」 鉄男は俺らの担任鉄同(てつとう)久男(ひさお)。去年も俺らの担任だったが、今年も同じということが朝のホームルームでわかった。朝のホームルームには遅刻しなかったというのに今は20分も遅れてる。 結「だからってなんで俺のところに集まる」 たんじ「いーじゃん、どうせ当分来ねぇよ」 そういってたんじは雑誌のグラビア部分を開く。どうやら今回の特集は巨乳ものらしい。 たんじ「あー、俺もこの谷間に顔うずめたいな~」 結「きめぇ」 アキラ「キモいな」 周りの女子たちのたんじを見る目がとても怖い。 こそこそとキモいとの発言が聞こえてくる。 たんじ「あの夢とロマンが溢れる神秘のどこがキモい!」 結「いや、おまえがだよ」 たんじ「なんだと!?」 結「つかお前ロリコンじゃなかったか?」 たんじ「あっ!ばか野郎!公衆の場で何てこと言いやがる!」 平然と胸の谷間の話をしてたやつにいわれたくはない。 アキラ「そーいや、この前は熟女もいいなっていってたな」 たんじ「いや、あれは、気の迷いといいますか…ね?」 結「結局なんでもいいんだな」 たんじの株がどんどんさがってく。 たんじ「うるせー!というか、結は涼香さんで妄想してんだろ!」 なぜかこっちに矛先が向いてきた。 結「いやいやいや、姉で妄想はしないだろ」 アキラ「お前らは朝からげんこつもらってたしな」 たんじがその言葉でなにか思い出してた。
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