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たんじ「おまえあの時逃げただろ」
アキラ「仕方ないだろ。あの人のげんこつ痛いんだから」
結「まだ金属バットで殴られた方がましだよ」
アキラが確かにとうなずく。
たんじ「否(いな)めないな」
あははと大声で笑う俺たち。
♪(←着メロがなる音)
なんだろう、俺はケータイを見ると姉さんからメールがきてた。
涼香(3人とも泣かす( ・э・))
慌てて周りを見るとホームルームが終わった姉さんが華乃と一緒にちょうど廊下にいた。そしてこっちを見てた。
結 (やばいなこれ)
すぐさま返信しようとしたが、
鉄男「おー、悪い悪い。いまからホームルームやるぞー」
タイミング悪く鉄男がきた。
アキラ「先生遅くないっすか?」
鉄男「それについて今からしゃべるから慌てるなって」
鉄男は30才を越えてるとはいえ見た目がとても若い。女子生徒の人気があるが、男子からもその若作りなためか友達感覚でしゃべられる。
鉄男「挨拶するぞー。起立、礼、着席!」
その間わずか1秒。去年1年で慣れてる人は椅子に座れてるが、初めての人たちは座れてなかった。
鉄男「さーて朝は俺の紹介しかなかったから、今からみんなの自己紹介してもらいたいとおもったんだが…」
鉄男がチラッと誰もいない机をみる。
結(そういえば、あの席ずっといなかったな)
鉄男「このクラスに転校生がはいってきた」
さっきまでうるさかった俺たちがさらにうるさくなる。
たんじ「せんせー!転校生は美人ですかー?」
率先して質問するバカ。だが、いつもだったら呆れられるたんじもこういうときはウケがいい。
島原「それともイケメンですかー?」
イケメン好きの女子島原(しまばら)さんも質問する。
たんじ「バーロー!イケメンなんてアキラで十分だ!転校生は美少女!真実はひとつだ!」
女子生徒「あんたには聞いてないわよ」
満点大笑い。
うるさいを越えて、やかましいレベルまでのぼる。
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