4月8日 私立浜丘学園始業式-1

16/34
前へ
/101ページ
次へ
たんじ「おまえあの時逃げただろ」 アキラ「仕方ないだろ。あの人のげんこつ痛いんだから」 結「まだ金属バットで殴られた方がましだよ」 アキラが確かにとうなずく。 たんじ「否(いな)めないな」 あははと大声で笑う俺たち。 ♪(←着メロがなる音) なんだろう、俺はケータイを見ると姉さんからメールがきてた。 涼香(3人とも泣かす( ・э・)) 慌てて周りを見るとホームルームが終わった姉さんが華乃と一緒にちょうど廊下にいた。そしてこっちを見てた。 結 (やばいなこれ) すぐさま返信しようとしたが、 鉄男「おー、悪い悪い。いまからホームルームやるぞー」 タイミング悪く鉄男がきた。 アキラ「先生遅くないっすか?」 鉄男「それについて今からしゃべるから慌てるなって」 鉄男は30才を越えてるとはいえ見た目がとても若い。女子生徒の人気があるが、男子からもその若作りなためか友達感覚でしゃべられる。 鉄男「挨拶するぞー。起立、礼、着席!」 その間わずか1秒。去年1年で慣れてる人は椅子に座れてるが、初めての人たちは座れてなかった。 鉄男「さーて朝は俺の紹介しかなかったから、今からみんなの自己紹介してもらいたいとおもったんだが…」 鉄男がチラッと誰もいない机をみる。 結(そういえば、あの席ずっといなかったな) 鉄男「このクラスに転校生がはいってきた」 さっきまでうるさかった俺たちがさらにうるさくなる。 たんじ「せんせー!転校生は美人ですかー?」 率先して質問するバカ。だが、いつもだったら呆れられるたんじもこういうときはウケがいい。 島原「それともイケメンですかー?」 イケメン好きの女子島原(しまばら)さんも質問する。 たんじ「バーロー!イケメンなんてアキラで十分だ!転校生は美少女!真実はひとつだ!」 女子生徒「あんたには聞いてないわよ」 満点大笑い。 うるさいを越えて、やかましいレベルまでのぼる。
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加