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アキラ「ほらお前ら、さっさと正解を聞こーぜ」
いつの間にかクラスの保護者となってるアキラ。
はーいと全員が返事する。
んっ!と咳払いをひとつ、鉄男がする。
鉄男「転校生は……女子です」
イエーイ!と騒ぎだす男たち。なーんだといいつつも楽しそうに女子たちもわらってる。
たんじ「もう入れてあげてくださいよ、先生」
輝きが増していくたんじ。女の子と聞いてテンションが上がりきってる。
鉄男「いやそれがだな…」
裏腹に鉄男の輝きは消えていく。あんなにやかましかったクラスが静かになっていた。
鉄男「迷子らしくてまだ来てないんだ」
全員「「迷子!」」
クラスの連携はバッチリのようだ。ものの見事にハモった。
結「それ大丈夫なんですか?」
鉄男「親御さんに聞いたらよくあることらしいし、心配はないっていってたから大丈夫だろ」
結(迷子で遅刻がよくあるってどんだけだよ)
鉄男「それでここに来るの遅れたんだよ」
ハッハッハと大きく笑う。
鉄男「おまえたちもその時に自己紹介するから今日は解散ってことで」
ほいっと手を叩き、解散の合図。
それと一緒に
たんじ「いたたたた!お前ら、やるせない気持ちを俺にぶつけるな!」
舞い上がった気持ちを叩き落とされた男子たちにたんじが叩かれてた。
そういえばと思い出して廊下をみる。脅迫状(メール)を送ってきたあの人はいなくなっていた。
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