4月8日 私立浜丘学園始業式-1

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覗いてみると、女の子は同じように眠そうな顔をしてた。だが、俺が瞬きをするとふっと視界から消えた。 結「えっ!」 なんでと、慌てて俺はドアを開ける。すると、ゴンッと鈍い衝撃が握ったドアノブに響く。衝撃に驚いて、顔をドアの隙間から出すと、 女の子「いたたた~」 女の子はまた丸まって寝ようとしていたのだろう。見事に扉で女の子のおでこにぶつけてしまった。 結「あっ、ごめん!だいじょうぶ」 頭だけだした状態で心配する。音から考えると結構な威力な気がする。 女の子「たぶん大丈夫~」 その場でおでこを抑えてた女の子がこっちを見る。 寝てるときも美人だったが、こっちを上目遣いで見る彼女にどきっとさせられる。そして顔に熱を帯びた俺の顔を、まじまじと見てくる。 女の子「んー?」 ほのかに赤くなったおでこの彼女が今度はたちあがって僕を見る。 結「えーっと。なんか用ですか」 まだドアの隙間から顔が出せずに、みられてどんどん顔が赤くなる。 女の子「ゆいくん?」 一瞬なんで知ってんだろうとおもったが、服を見るとウチの制服を着てた。たぶん3バカと姉さんのことを知ってる人だろう。 結「ええ、まあ。結ですけど」 俺はこの人のことしらないし、きっと人気者の姉さんの友達かもしれない。 結「姉さんはまだ・・・」 と姉の不在をつたえようとしたそのとき、急に扉が開いてふんわりと包み込まれる。 女の子「久しぶりだねーーー!!」 やわらかくていい匂いがした。俺はこの女の子に強く抱きしめられていた。 ドラマでいえば長年の再会のときにやるほどのもの。
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