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俺は目が覚めると真っ暗な空間のなか、体がふわふわと浮いていた。
結 (なんだ、これ!)
体をじたばたさせるが物が当たる感触はない。完全に無の空間。俺はそこに入っていた。しかし、ふと背中に悪寒がはしった。
結「この邪気は!?」
慌てて後ろを見る。するとそこには1人、真奈美がゆらーと立っていた。そして鋭い眼光をこっちにつきつける。
真奈美「死ぬのは怖くない?」
ガシッと俺は肩を掴まれる。真奈美は頭を大きくふりかぶる。あれ?これさっきと同じじゃないか。ふりかぶりつつも、ニヤ~とわらってる顔がみえる。またあの頭突きを食らうのは勘弁だ。ここはこの質問に答えなければ殺(や)られる。力を振り絞って返事をした。
結「怖いです!!」
りんご「わっ!?なに急に」
結「へ?」
目が覚めるとそこは俺の部屋だった。りんごが当たり前のようにゾンビゲーをしてるのもいつものこと。さっきのは夢だったのだ。どうやら俺のいの一番の大声は無駄に終わった。
結「あー。よかった~」
恐怖から抜けた俺はふーっと息をはいてベッドに横になる。
りんご「もう。驚かさないでよ」
結「ゾンビゲーで驚かないくせに俺には驚くんかい」
りんご「結はゾンビよりグロいからね」
結「さいですか」
そういってりんごはまた楽しそうに俺より可愛いゾンビを倒していく。ハンドガンでヘッドショット連発とは見事な腕前だ。りんごはゲームをやってると、普段と違って表情がモロに出る。特にこーいうゾンビゲーや他にはホラーゲーときなんて特にだ。
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