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あんな頭突きを食らわされたのにドキっとしてしまう自分が不甲斐ない。
結「あー、よろしく」
とはいったものの、誰だかわかったことでさっき出会ったときみたいな照れはもう無くなってきていた。
涼香「あっはー。こいつ照れてやんの」
結「いや、照れてないから」
無くなってきてても、どうやら周りから見たら違うらしい。これは気を付けないとな。
涼香「そーいや、お腹空いたなー」
ジーっと求めるようにこっちを見てくる。
結「わかったよ。すぐ作る」
姉さんは待ってましたと言わんばかり、わーいと小さな子供のようによろこんでいる。
真奈美「えっ?結くんが作るの?」
真奈美と一緒にいたのは小学校の頃だし、まだ料理を始めてもなかったから不思議なかおで俺を見てた。
こっちからしてみれば、今こうやって一緒にいるのが不思議なんだけどね。
涼香「うん。ずっと作ってくれてるよ」
ふふんと俺じゃなくて姉さんが自慢する。それも不思議なことだ。
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