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風呂あがり、さっぱりとして部屋に帰る。姉さんと真奈美は仲良く荷物を片付けてる。ということは、部屋でゆっくりできるわけなんだが、
「「PANG!!」」
「「ギィヤァァァ!!」」
扉を開けた瞬間、またゾンビの頭が飛び散ってく。この光景だけはやっぱり何度見ても慣れない。
結「りんご、そろそろ帰ったら」
りんご「いま何時?」
結「11時になるくらい」
りんご「もうそんな時間?そろそろ帰る」
ゲーム画面からこっちを一切見ないで会話される。たぶんこれからセーブできるところまではやるのだろう。俺が倒れてからずっとやっているというのによく飽きないものだ。
そんなこと思いつつベッドに横になると、テレビとは別の方向からガララっと音がなる。
たんじ「りんごいるかー?」
さも当然のようにたんじが入ってきた。俺の部屋のベランダは元々洗濯物を干すためにそれなりに広くなっている。そして向かいの窓のたんじの部屋から余裕でこっちに飛び移れる。そんなことから引き戸のような窓はいつの間にか幼馴染み専用出入り口となっていた。
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