4月8日 私立浜丘学園始業式-1

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涼香「別にいーだろー…ところで、じーさん「は」なの??」 結「……」 姉さんはニヤニヤしながら俺をみつめる。浜丘家ではもはや定番。姉による弟いじりだ。常日頃から慣れた俺だ。そんな攻撃は通用しない…といいたいとこだが、なんだかんだで姉さんにはいつも甘く、うるさいなんていえなくて、 結「まあ、一応俺もかな」 なんてシスコンみたいなことをいってしまう。 涼香「う~ん。相変わらずかわいいやつめー!」 うりゃーっと指を拭いてる俺に抱きついてきた。 結「はいはい、飯できたんだからさっさと着替えてこいよ」 小さなころからずっとやられてるせいか、魅惑的なボデでィの誘惑にも簡単に流せるレベルになった。いまでは抱きつかれたくらいじゃあ動じない。 ??「まったく…相変わらずじゃな」 食卓に入って来るとき、効果音としてはドシンッ!というのがピッタリだろう。 姉さんと同じ胴着を着るが見た目はえらく図体のいい大男が入ってくる。二メートルはあるその身長で俺と姉さんを見下ろす。この大男こそ「浜丘 仁(はまおか じん)」 孫として子供の俺を養子にいれてくれた恩人であり、私立浜丘学園学園長。浜丘家が昔から武家の血筋が強いといわれてるなかでも史上最強といわれてたとかなんとか。 なんてもはや存在がラスボスでありチートな存在。しかも今年で80を越えるというのにその顔つきや体つきは60を越えてるようには見えない。どっちかというと妖怪か化け物の類いと思ってもいいかもしれないんじゃないかと。ただこの人がいなかったら今の俺がいることもなかったわけで、感謝はしきれないわけで。
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