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朝食が終わるとじいさんは一度家に帰ると出ていった。じいさんはばあちゃんと二人暮らしだが、朝食の時は姉さんと稽古帰りに一緒にご飯をたべてく。たまに夜もご飯を食べに来るがそれはばあちゃんとケンカして逃げてくるときだ。姉さんの両親は海外赴任が多くて昔から家を空けることがおおかった。だから子供のときはじいさんちで暮らすことが多かったが、俺が中学のころに人が住まない家は悪くなるといってこっちの家に住みはじめたのだ。とはいいつつも、じいさん家と俺らの家は結構近くこっからでも確認できる距離。学生ふたりで住んでで何か危ないことがあったらすぐ来てくれる距離でもある。
じいさんが出ていったあと、俺たちも学校に行こうとする。
涼香「ゆいー。学校めんどくさいよー」
結「準備できてるじゃん。なにいってんの」
涼香「準備できててもめんどいのはめんどいー」
ソファで制服のまま横になりゴロゴロしてる。ときおりチラッとみえる下着を見たところで俺の心は動かない。
結「つか、そろそろいかないとまずいんだけど」
学校まで徒歩20分。いまからいったら朝のホームルームの5分前につく計算になる。
涼香「わかったよ。いくよ」
結「すぅ姉、弁当」
うなだれてる手にお手製の弁当をもたせる。
涼香「ん。ありがとー」
俺も鞄に弁当をいれてそのまま一緒に家をでた。
玄関をでると1人の女の子がケータイをいじってまっていた。
涼香「およ?りんごー?まってたの?」
りんご「……一応ね」
涼香「1年生ってのはうらやましーなー」
咲「…結。おはよう」
うざ絡みをする姉さんを見事にスルーした。
結「おはよー、りんご。待たせちゃったかな?」
咲「10分くらいかな」
そしてまたケータイをいじる。
彼女は幼なじみのひとりで1つ下の「水巻(みずまき)りんご」。暇さえあればケータイをいじってネットサーフィングや漫画、本やゲームともろインドア系。ではあるが中学のときは陸上部の期待のエースというギャップもち。身長は姉さんとおなじくらいだが、髪の毛はクセッ毛で大変らしい。
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