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……確かに、僕は男子校に入学したはずだ。 それに、ここまでくる間、女子は一切見当たらなかった じゃあ何故、僕の前で座り込んでいる少女は、女子制服を着用しているのだろうか ……そういえば、前読んだ小説で、訳あって男子校に入学した女子が出てきたっけか。 それは恋愛小説などではなく、推理小説だったけど。 結局その女子が連続殺人の真犯人だったわけだけど。 というか、この子が、殺人を企んでいるようにはとても見えないけれども やはり現実でも、男子校に女子が入学するなんてことはあり得るのだろうか? それとも、目の前にいる少女が実は少年の可能性も…… ……いや、こんなに可愛らしい少年が地球上にいていいのか? どの角度から見ようと、少年には全く見えないだろう じゃあ何故此処に?まさか教師か? ……教師が制服着てたら、おかしいか。コスプレになる。 ……まあ別にいいか。 そうだ、そんなことは後で考えればいい。 それより今のことだ、と僕は再び少女に手を差し伸べる。 「あ、ごめんなさい。ありがとうございます……」 小さくて柔らかい手が僕の手と触れ、軽い体はすぐに起こされる かるく会釈した後に目が合い、少女がほほ笑む。 ……なんと美しいのだろうか 毛先が青みがかった白銀の髪に、大きな赤いリボン。 大きくて丸い目は、穢れを一切感じさせない 瞳はきれいな青色。彫りが深く、もしかしたらどこかとのハーフかもしれない しかし、あふれ出る気品はまるで大和撫子のようだ とにかく、少女には「天使」という言葉がぴったりと当てはまっていた
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