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「れーちゃんになんか用っすか」 と、その時。 後ろから、尋常ではない殺気。 気付いた時にはもう遅く、殺気を発した主はすぐ後ろに立っていた。 「あら胡桃さん、おかえりなさい!」 「ただいまっす、れーちゃん!」 れーちゃんと呼ばれた少女が先程の微笑みとは比にならないくらい明るく笑うと、殺気の主……胡桃さん?も手を上げ駆け寄る。 そしてすぐ、胡桃君は振り返り、 「んで、誰っすかアンタ。今何してたんすか?」 返答によってはその首が飛ぶぞと小声で付け足され、その迫力に背筋が凍った 「違いますよ胡桃さん、今私が彼にぶつかって転んでしまって、起き上がるのに助けていただいていたんです。」 「……それ、本当っすか?」 「本当です!それに、彼が不品行な方に見えます?」 そう問われると、胡桃くんは品定めをするように僕を上から下まで眺める。 そして、少し考え込むと 「ま、それもそうっすね!」 さっきまでの殺気が嘘のように、胡桃君は笑顔を見せた 少女はホッと息を吐き、僕はひたすら呆気に取られていた
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