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「クラス表、見た?俺と叶矢はA組だったけど。」
そう言われ、急いでクラス表を確認する。
僕の名前はA組ではなく、B組に書いてあった。
少しホッとしてしまったのは秘密だ。
「あらぁ残念。ま、仲良くしてくれな。じゃあ~」
そう言ってほほ笑み、聖夜君は去っていった。
最後までよくわからない人だったが、あまり関わりたくない人種だと感じた。
まるで妖の類の様な、心を読む悟りのような……
(……僕も、教室行かなきゃ)
実は人じゃなかったりとか、深く考えるのはよそう。
もう一度クラス表を見るが、どうやら見知った人はいないらしい。
それに安心して、校舎の中へと入っていった。
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